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□ キャリアデザインマガジン 第181号 2025年12月20日発行
日本キャリアデザイン学会 https://career-design.org/
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「キャリアデザインマガジン」は、キャリアに関心のある人が楽しく読める
情報誌をめざして、日本キャリアデザイン学会がお送りするオフィシャル・
メールマガジンです。会員以外の方にもご購読いただけます。
※等幅フォントでご覧ください。文中敬称略。
□ 目 次 □————————————————————–
1 学会からのお知らせ
2 キャリア辞典 『介護離職』
3 私が読んだキャリアの1冊 『問いから考える人材マネジメントQ&A』
八代 充史 (著, 編集), 梅崎 修 (著), 倉重 公太朗 (著), 吉川 克彦 (著)
4 キャリアイベント情報等
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1 学会からのお知らせ
◆学会誌『キャリアデザイン研究』投稿募集スタート
日本キャリアデザイン学会は、研究誌への投稿を歓迎しております。
ご応募おまちしております。
募集期間:2025 年 12 月 1 日~2026 年 1 月 15 日
投稿希望される方は、「運用規定」・「執筆要領」もお読みください。
詳細:https://career-design.org/submission/
◆2025年度 第5回キャリアデザインライブ!
テーマ:エグゼクティブ・オンボーディングの最前線
~新任経営層の早期活躍支援の理論と事例紹介~
開催日時:2026 年 1 月 26 日(月)19:00~20:30
開催方法:ハイブリッド(九州大学東京オフィス会議室 およびオンライン)
【詳細】
近年、経営環境の変化に伴い、即戦力としてのエグゼクティブ採用が増加し
ています。しかし、採用した経営人材が期待通りの成果を上げられる確率は
およそ半数にとどまり、採用設計や定着支援のプロセスにはいまだ体系的な
ノウハウが蓄積されていません。その結果、エグゼクティブ・オンボーディ
ング(新任経営層の早期活躍支援)はブラックボックス化しており、組織課
題としての認識が求められています。
本セミナーでは、株式会社エムクラス代表取締役・村上しほり氏をお招きし、
実際のエグゼクティブ採用およびオンボーディング事例を紹介します。また、
研究者による学術的な理論解説を交え、産学連携によるプログラム開発の取
り組みも紹介します。実務と研究の双方の視点から、経営人材が組織にスム
ーズに根づき、成果を最大化するための要件を考察します。
経営層採用・人材開発・組織開発に関わる実務家、研究者の皆さまにとって、
新たな知見と議論の場となることを目指します。
登壇者:村上 しほり (株式会社エムクラス 代表取締役)
聞き手:碇 邦生 (九州大学ビジネス・スクール 講師)
定員:対面20名(先着順)、オンライン100名(先着順)
参加費:会員/無料、非会員/リアル会場3,000円、オンライン1,000円
懇親会:終了後、有志による簡単な懇親会を予定しています。参加を希望さ
れる方は、申込時にあわせてお申し込みください。あくまでも有志
による懇親会ですので、支払いは割り勘とし、領収証の発行などは
できませんのでご理解の上でお申込みください。
申込詳細:https://career-design.org/conference/20260126/
申込フォーム:https://career-design.org/eventform/?EVID=15a403bdbb620b7f189cf70d1c1b922f
会員の方は、会員ログインの上、お申し込みください。
申込期限:1月 22日(木)
◆中京支部 第27回研究会のご案内
このたび、中京支部では第 27 回 中京支部研究会として、質的研究におけ
る分析枠組みである TEA(Trajectory Equifinality Approach)をテーマとし
たワークショップを開催いたします。
第 1 部 では、文化心理学、キャリア教育、生涯発達心理学をご専門とする
土元哲平先生をお招きし、TEA 理論である文化心理学の理論、TEM との関係、
質的研究としての位置づけなどをご紹介いただきます。
第 2 部 では、第 1 部の内容を踏まえ、TEA を用いて外国人介護人材のアイ
デンティティ研究を行っている尹恵彦先生のご進行のもと、参加者同士で分
析演習に取り組み、研究上の課題や気づきを共有します。
質的研究の初心者から経験者まで、幅広い方々にご参加いただける内容とな
っております。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
【推奨論文(任意)】
本ワークショップの理解を深めていただくため、以下の論文を事前にお読み
いただくことを推奨しております(必須ではありません)。
〇荒川 歩・安田 裕子・サトウ タツヤ(2012)複線径路・等至性モデルの
TEM 図の描き方の一例. 立命館人間科学研究 25 95-107.
※用語が一部異なるので注意(現在は、「複線径路等至性モデリング」)
〇ほか、『TEA と質的探究』掲載論文
テーマ:キャリアの径路を描くアプローチ
─ 質的研究法 TEA の理論と実践入門 ─
開催日時:2026 年 2 月 1 日(日)14:00~17:00
開催場所:椙山女学園大学 星が丘キャンパス
(現代マネジメント学部 1 階 RENATA)
(愛知県名古屋市千種区星が丘元町 17-3)
https://www.sugiyama-u.ac.jp/univ/campus/map/hoshigaoka.html
開催方法:対面
講師:土元 哲平(立命館大学准教授)、尹 惠彦(大阪経済法科大学准教授)
司会:董 夢(大阪経済法科大学准教授・当学会事務局次長/中京支部役員)
参加費:無料(会員・非会員とも)
定員:40 名(先着順)
申し込みフォームURL:https://career-design.org/conference/20260201/
*参加者定員を設けておりますため、お早めの申込をお願いいたします。
申込期限:1月 23日(金)
◆広島修道大学 専任教員の募集
担当科目:「キャリアビジョンとキャリア形成」、
「大学生活とキャリア(オンデマンド)」
採用時期:2026年4月1日
応募締切:2026年1月30日(金)16:45必着
詳細:https://www.shudo-u.ac.jp/koubo/20251210-1.html
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2 キャリア辞典
介護離職
2025年、いわゆる「団塊の世代」は75歳以上の後期高齢者となり、その人口
は全体の約18%に達した。これは見方を変えれば、彼らを親に持つ「団塊ジュ
ニア」世代が50代となり、「親の介護」が現実的な場面として対峙に直面しつ
つあるということだろう。
介護の状況は、親の体調や期間、経済状態によって様々である。しかし、共
通しているのは「介護は突然始まる」ということだ。第一線で活躍していた社
員が、急に病院の付き添いやケアマネジャーとの打ち合わせ、他の家族との役
割調整に追われるようになり、仕事との板挟みとなる。50代といえば、仕事の
経験も豊富で管理能力や技術力も高く、企業にとって重要な役割を担っている
世代だからこそ、その影響は計り知れない。
こうした事態を背景に、近年では「介護離職」が深刻な社会問題になってい
る。板挟みの結果、企業の中心を担う人が介護のために職場を去ることは、本
人にとっても企業にとっても大きな損失だ。この課題に対し、国も法改正によ
って介護離職が起こりにくくなるよう対策を強化している。令和7年4月の育児
・介護休業法の改正では、「介護離職防止のための雇用環境整備」が企業に義
務化された。これには、介護休業や両立支援制度に関する研修の実施、相談窓
口の設置などが含まれる。さらに、「介護離職防止のための個別の周知や意向
確認等」も義務化されたことにより、企業は介護休業制度等に関する制度や申
出先を労働者に個別に伝え、利用するかどうかの確認を行わなければならなく
なった。さらに努力義務として、介護のためのテレワーク導入も織り込まれて
いる。まさに介護が「各家庭の問題」ではなく、「国と企業が支援すべき課題」
として扱われていると言えるだろう。
しかし、どれほど制度が整っても、個々の複雑な事情をすべてカバーしきれ
るわけではない。中には、やむを得ず離職を選択する人もいるだろう。「介護
離職」という言葉には、まだまだネガティブな印象を持つ傾向があるが、これ
からの時代に大事になるのは、介護を「新たな経験」としてポジティブに捉え
直すことではないだろうか。介護で培った新たな経験はキャリアの深みとなり、
離職前よりも視野が広がる可能性を秘めているだろうし、もし離職したとして
も、その経験を評価し、再就職が叶う社会であれば、誰もが安心してキャリア
を重ねていくことができるはずだ。
以上のように、高齢化社会において介護離職はもはや特定の人だけの問題で
はなくなりつつある。企業の中心を担う世代をはじめ、すべての働く人々が直
接的、あるいは間接的に「働きながら家族を支える」という課題に向き合って
いる。「介護とキャリアが共存できる社会」は、今後の日本の鍵となっていく
だろう。
現時点では本格的な「介護」という段階までは至らない場合であっても、高齢
家族の買い物や通院の付き添い、細かいことではスマートフォンの設定サポー
トといった細かな支援を行っている人は非常に多い。日頃から、こうした「日
常的な家族へのサポート」と仕事を、いかに臨機応変に両立させていくか。自
分なりのバランスを探っていくことも、これからのキャリア形成において不可
欠な要素なのかもしれない。
(編集委員 梶田マリ)
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3 私が読んだキャリアの1冊
『問いから考える人材マネジメントQ&A』
八代 充史 (著, 編集), 梅崎 修 (著), 倉重 公太朗 (著), 吉川 克彦 (著)
中央経済社(2024.12.24)
本書は、現代の人材マネジメントに関する55の「問い」について、Q&A方式
で解説する1冊である。パート1では、人事制度に関する「基本的問い」と、
近年の個別の人事制度上の課題に応答する「実践的問い」の二本立てで構成さ
れ、最大4ページという分量の中で、簡潔かつ詳細な解説がなされている。続
くパート2では、人材マネジメントの理論を、「経営学」「労働経済学」「労
働法」という異なる分野の専門家がそれぞれの観点から解説している。
パート1の24の「基本的問い」では、これまで当然視されてきた労働慣行や
人事制度の仕組みについて、その「なぜ」を根本から問い直す視点が提示され
ている。採用・定年、配置転換、昇進管理、能力・業績評価等といった働く日
常に密接にかかわるテーマに明確な説明と示唆を与えるものである。高齢者雇
用や賃金格差、労働組合などの労働をめぐる基礎的知識を身につけるうえでも
非常に役立つ内容だ。
同じくパート2の31の「実践的問い」では、近時、取り上げられることが多
いキャリア自律やジョブ型雇用、ノーレーティングやAI・HRテクノロジーの活
用など、昨今注目を集めるテーマが幅広く取り上げられている。多くの読者が
理解や解決したいと思う「なぜ」が網羅されており、現実の人事課題と理論的
背景を結び付けて考える手がかりを与えている。
パート2では、人材マネジメント理論を異なる専門分野の視点から捉え直す
試みがなされている。これらは、働く当事者として日々の業務を見つめ直す視
座を提示するものである。また、全体を通じて「問い」の関連性が示され、人
材マネジメントの多面性が浮き彫りにされている。
日本の人材マネジメントは、特有の社会的合意や文化的前提が存在している。
これに限らず、あらゆる制度や慣行は文脈の中で形成され、先人たちの積み重
ねによって現在の姿となっている。本書は、そうした前提を踏まえつつ、今後
のよりよい未来に向けて日本の人材マネジメントのあり方を探索するための示
唆に富んだ1冊である。右向け右とはいかないのが組織経営の「現場」の実態
であり、この複雑な「問い」に真摯に向き合う研究者と実務家が、絶妙なハー
モニーを織りなす。「現場」を熟知する著者らだからこそ、私たちの人生の多
くを占める職業人としてのキャリアに深く響く。本書は、読み手起点の想いが
「問い」となっており、日々働く「現場」で思考を巡らせる読者に光を投げか
ける。
(編集委員 上野友子)
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4 キャリアイベント情報等
◆フォーラム「企業におけるデジタル技術の活用と人材育成」
主 催 独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)
日 程 第一部 2025年12月24日(水)~2026年1月8日(木)オンデマンド
第二部 2026年1月8日(木) 13:50~16:30 ライブ配信
方 式 オンライン
詳 細 https://www.jil.go.jp/event/ro_forum/20260108/index.html
◆セミナー「自分らしいキャリアを実現するために今できること」
~アンコンシャス・バイアスへの気づきから始めよう~
主 催 東京都労働相談情報センター
日 時 2026年1月7日(水)~1月27日(火)
方 式 オンライン
詳 細 https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/seminarform/index/detail?kanri_bango=seminar-zchuo-001640
◆セミナー「ChatGPTを活用した転職活動セミナー 応募書類編」
主 催 パーソルキャリア
日 時 2026年1月8日(木) 19:00~20:00
方 式 オンライン
詳 細 https://doda.jp/event/ai-oubo.html
◆セミナー「ミドル・シニアいきいきキャリアプラン塾」
主 催 キャリア形成リスキリング推進事業
日 時 2026年1月10日(土) 14:00~16:00
2026年1月17日(土) 14:00~16:00
2026年1月31日(土) 14:00~16:00
2026年2月 7日(土) 14:00~16:00 全4回
方 式 オンライン
詳 細 https://carigaku.mhlw.go.jp/eventsch/168313/
◆セミナー「起業・創業~就業方法の1つとしてチャレンジしてみませんか?」
主 催 東京しごとセンター
日 程 2026年1月14日 13:30~16:00
方 式 リアル開催(東京しごとセンター地下2階講堂)
詳 細 https://www.tokyoshigoto.jp/event_seminar/sougou/seminar_16162.html
◆フォーラム「安全で信頼できるAIによって支えられた人間中心の職場形成に
向けて」
主 催 独立行政法人 労働政策研究・研修機構(JILPT)
日 程 2026年1月20日(火) 13:30~17:00
方 式 ハイブリッド(リアル&オンライン)
詳 細 https://www.jil.go.jp/event/ro_forum/20260120/index.html
◆EXPO「ライフ・ワーク・バランスEXPO東京2026」
主 催 東京都
日 時 2026年2月6日(金) 10:00~18:00
方 式 ハイブリッド(リアル&オンライン)
詳 細 https://lwb-expo-2026.metro.tokyo.lg.jp/
◆セミナー「従業員が突然退職を申し出たらどうする?「退職代行」への対応
ポイント」
主 催 東京都労働相談情報センター
日 時 Part-1 2026年1月22日(木) 13:30~15:30
Part-2 2026年1月23日(金) 13:30~15:30
方 式 オンライン
詳 細 https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/seminarform/index/detail?kanri_bango=seminar-zchuo-001639
◆セミナー「在宅ワークを始めよう<応用編>」
主 催 東京しごとセンター
日 程 2026年1月27日(火) 10:00~12:00
方 式 オンライン
詳 細 https://tokyoshigoto-terrace.jp/seminar/online/20260127/index.html
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【編集後記】
気づけば今年も残りわずか。2025年は、あなたのキャリアにどんな一歩が刻
まれたでしょうか。年末年始は、これまでを振り返り、そしてこれからの過ご
し方、働き方を考える良いタイミングです。来年が実り多い一年となるよう、
どうぞ良い年末をお迎えください。(H)
・キャリアを設計・再設計し続ける人々の育成を考える非営利組織です。
・キャリアに関わる実務家や市民と研究者との出会い・相互啓発の場です。
・多様な学問の交流からキャリアデザイン学の構築を目指す求心の場です。
・キャリアデザインとその支援の理論と実践の連携の場です。
・誤謬、偏見を排除し、健全な標準を確立する誠実な知的営為の場です。
・キャリアデザインに関わる資格、知識、技法、専門の標準化の努力の場です。
・人々のキャリアの現実に関わり、変えようとする運動の場です。
学会の詳細、活動状況はホームページに随時掲載しております。
◆日本キャリアデザイン学会ホームページ◆
https://career-design.org
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日本キャリアデザイン学会(CDI-Japan)発行
オフィシャル・メールマガジン【キャリアデザインマガジン】
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このメールマガジンの文責はすべて執筆者にあり、日本キャリアデザイン学
会として正確性などを保証するものではありません。
【日本キャリアデザイン学会広報委員会】
相澤 修 株式会社ダイナム
石川 了 労務行政研究所(株式会社労務行政)
上野友子
内田勝久 富士電機株式会社
荻野勝彦 三井業際研究所
梶田マリ
小室銘子 株式会社パーソル総合研究所
高橋基樹 日本無線株式会社
平野恵子 株式会社文化放送キャリアパートナーズ
堀内泰利 筑波大学
松岡 猛 NECライフキャリア株式会社
山下弘晃 東武不動産株式会社
山野晴雄 元・桜華女学院(現・日本体育大学桜華)高等学校
日本キャリアデザイン学会事務局連絡先
〒162-0041 東京都新宿区早稲田鶴巻町518 司ビル3F
国際ビジネス研究センター内
連絡先 e-mail info@career-design.org
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