キャリアデザインマガジン 第131号

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□    キャリアデザインマガジン 第131号 平成29年4月11日発行
     日本キャリアデザイン学会 http://www.career-design.org/

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 「キャリアデザインマガジン」は、キャリアに関心のある人が楽しく読める
情報誌をめざして、日本キャリアデザイン学会がお送りするオフィシャル・
メールマガジンです。会員以外の方にもご購読いただけます。
 ※等幅フォントでごらんください。文中敬称略。

□ 目 次 □———————————————————–

1 学会からのお知らせ

2 キャリア辞典 「100時間」

3 私が読んだキャリアの1冊 大西康之『ロケット・ササキ』

4 キャリアイベント情報

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1 学会からのお知らせ

◆2017年「キャリアデザインライブ!」第2回を開催します。

 日 時 4月21日(金)19:00~20:45
 テーマ 楽しみながらキャリアを学ぶ
     ~こどもが主役の街「キッザニア」をライブする~
 ゲスト 米田英史 キッザニア東京営業部マネージャー
 場 所 アーバンドックららぽーと豊洲 キッザニア東京(東京都江東区)
 定 員 先着30人
 参加費 会員/無料、一般/3,000円 事前申込制
 申 込 学会ホームページからお申し込みください。
     http://www.career-design.org/pub/t073.html

◆2017年「キャリアデザインライブ!」第3回を開催します。

 日 時 5月19日(金)19:00~20:30
 テーマ LGBTについて知る。そして変えることは何かを考える
 ゲスト 梅田恵 日本アイ・ビー・エム人事・ダイバーシティ企画部長
 場 所 明治大学駿河台キャンパス リバティタワー9階1095教室
     (東京都千代田区)
 定 員 先着30人
 参加費 会員/無料、一般/3,000円 事前申込制
 申 込 学会ホームページからお申し込みください。
     http://www.career-design.org/pub/t074.html

◆第10回中京支部研究会を開催します。

 日 時 5月27日(土)14:30~17:00
 テーマ がん患者の就労支援
 講 師 服部文 (一社)仕事と治療の両立支援ネット-ブリッジ代表理事
 場 所 名古屋大学教育学部2階第3講義室(愛知県名古屋市)
 定 員 50人
 参加費 会員/無料、一般/3,000円 事前申込制
     終了後、懇親会を予定(会費3,000円~4,000円)
 申 込 学会ホームページからお申し込みください。
     http://www.career-design.org/pub/sonota.html#10

◆第14回研究大会の日程・会場・テーマが決まりました。

 日 時 2017年9月2日(土)・3日(日)
 会 場 成城大学(東京都世田谷区)
 テーマ 「多様なキャリアの創造に向けて」

◆学会ウェブサイト(http://www.career-design.org/)、フェイスブック
 (https://www.facebook.com/careerdesigngakkai)随時更新中です。
 ぜひご一読ください。

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2 キャリア辞典

 「100時間」

 「100時間以下」か「100時間未満」か――。この(2017年)3月、政府の働
き方改革実現会議を通じて、この2つをめぐって経団連と連合とが激論を交わ
した。その差はといえば、もちろん「1秒でも短ければ100時間未満」というこ
とだ。しかし、労働基準法を改正して新たに法定する『「きわめて忙しい1カ
月」の時間外・休日労働の上限』をいずれにするのか、双方のトップが議論し
ても、この1秒の隔たりは埋まらなかった。そして最終的には政府のトップで
ある首相が「100時間未満」の受け入れを求め、経団連がこれに応じたことで
決着を見た。雇用政策は政労使三者が参加して議論する、というのは国際標準
ではあるものの、しかしかなり異例の展開だったといえよう。

 働き方改革実現会議の直接の契機となったのは昨年(2016年)6月に閣議決
定された「ニッポン一億総活躍プラン」であり、そこでは、非正規雇用の待遇
改善などと並んで長時間労働の是正が大きな課題として位置付けられた。ただ、
当初の問題意識は、昨年9月に開催された初回の働き方改革実現会議でも首相
が「長時間労働を是正すれば、ワーク・ライフ・バランスが改善し、女性、高
齢者も、仕事に就きやすくなります。経営者は、どのように働いてもらうかに
関心を高め、労働生産性が向上していきます」と発言している(ニッポン一億
総活躍プランにも同旨の記載がある)ように、もっぱらワークライフバランス
と生産性向上の観点にあった。

 ところが、働き方改革実現会議が非正規雇用の待遇改善、いわゆる「同一労
働同一賃金」を先行して議論していた昨年末、電通の新入社員が過労自殺する
という事件が起きたことで、「長時間労働の是正」が政策イシューとして俄然
注目を集めることとなった。もともとニッポン一億総活躍プランにも「労使で
合意すれば上限なく時間外労働が認められる、いわゆる 36(サブロク)協定
における時間外労働規制の在り方について、再検討を開始する」と記載されて
いたが、法改正して強制力を持つ時間外労働の上限規制を導入すべきとの機運
が一気に高まった。

 そして、本年2月に開催された第7回働き方改革実現会議では、労働基準法を
改正して「脳・心臓疾患の労災認定基準をクリアするといった健康の確保を図
ることを大前提に」「いわゆる36協定でも超えることができない罰則付きの時
間外労働の限度を法律に具体的に規定する」ことが提案された。具体的には、
現状の強制力のない大臣告示で示されている「月45時間、年間360時間」を時
間外労働の上限として罰則付きで法定し、さらに特例条項(臨時的な特別の事
情がある場合の例外として労使が合意し協定を結ぶ)においても上回ることが
できない年間の時間外労働時間を(やはり罰則付きで)「年720時間」とする
――といった内容であった。経団連もその必要性に理解を示し、その後労使の
議論が進展して、「月45時間を超えることができるのは年6カ月まで」「超え
る場合も2~6カ月感の平均で80時間以下」などでも労使の合意が成立した。そ
して最後に残ったのが、1カ月の上限を「100時間以下」とするか「100時間未
満」するか――「1秒」の問題だったわけだ。この間、前述のように電通での
自殺事件もあって報道も積極的であり、その中で100時間や80時間が「過労死
ライン」と喧伝された。2017年3月27日付毎日新聞夕刊は政労使合意を受けた
特集記事を報じているが、その見出しは『これは「過労死の合法化」だ』とい
う煽情的なもので、こうした社会的雰囲気の中で(80時間については「以下」
であるにもかかわらず)「100時間『未満』」が政治的にも労働運動的にも譲
れない一線になってしまったという感はある。

 とはいえ、「過労死ライン」などという用語を強調し、時間外・休日労働が
月100時間を超えればただちに電通のような事件に結び付くかのような議論が
散見されたのは、やや行き過ぎであったようにも思われる。

 この「平均80時間」「100時間」という数字が出てくるのは、労災保険に関
わる「脳血管疾患及び虚血性心疾患等(負傷に起因するものを除く。)の認定
基準」(平成13年12月12日基発第1063号)という通達だ。脳血管疾患や虚血性
心疾患はもともと動脈硬化などにともなう基礎的病態が徐々に進行し、増悪す
ることによって発症するところ、「業務による明らかな過重負荷」により自然
経過を超えて著しく進行・発症したと考えられる場合にはそれを業務上災害と
する、その判断基準を定めたものである。したがって、労働時間以外にも多岐
にわたるさまざまな要素が考慮されることとなっている。その策定にあたって
は専門家による検討会が開催され、その経過も公開されているが、労働時間に
ついては医学的な根拠が必ずしも十分でない中で、睡眠時間から逆算して『お
おむね』「平均80時間」「100時間」という数字を導いていることがわかる。

 過労自殺については別に「心理的負荷による精神障害の認定基準」(平成23
年12月26日基発1226第1号)というものがあり、やはり非常に詳細に基準が定
められている。その一部として長時間労働があり、「発病直前の1か月におお
むね160時間を超えるような、又はこれに満たない期間にこれと同程度の(例
えば3週間におおむね120時間以上の)時間外労働を行った」場合は「特別な出
来事があった」として『心理的負荷の総合評価を「強」とする』とされており、
さらに「発病直前の連続した2か月間に、1月当たりおおむね120時間以上の時
間外労働」「発病直前の連続した3か月間に、1月当たりおおむね100時間以上
の時間外労働」は総合評価が『「強」になる例』とされている。

 いずれも労災保険の業務上外認定の実務を円滑に進めるための基準であり、
労災保険による救済の範囲は広めであってよいと考えられることや、その財源
も100%使用者拠出の労災保険料であることなどを考え合わせて、迅速な救済
の実現や、効率的な労災保険業務に資するべく設定されたものだろう。したが
って、これらの数字は、この時間を上回れば他の条件・要因に関係なく疾患を
発症するというものではないし、またこの時間で不連続に疾病リスクが高まる
というものでもない。冷静な理解と評価が求められるところであろう。

 最後に現状を確認しておこう。厚生労働省の平成25年度労働時間等総合実態
調査によれば、特別条項付36協定を締結している事業所は全体の22.4%であり、
月間の上限が100時間を超えているのは全体の1%、80時間を超えているのは全
体の5%にとどまっている。特別条項のない36協定を締結している事業所をみ
ても、月45時間、年360時間を上回るのは1%にとどまる。36協定のない事業所
が45%近くあるという部分には問題がありそうだが、実態としてすでに労使の
努力で上限の引き下げが相当進展していると言っていいだろう。同じ調査で現
実の労働時間と比較すると、上限時間は現実に最も労働時間の長い人の実労働
時間数と較べて相当長めに、つまり万一を想定してかなり安全サイドで設定さ
れているという実情もあるらしい。したがって、労使ともに今回の合意に至る
だけの準備はすでにできていたと評価していいのではないか。

                        (編集委員 荻野勝彦)

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3 私が読んだキャリアの一冊

 『ロケット・ササキ-ジョブズが憧れた伝説のエンジニア・佐々木正』
                    大西康之著 新潮社 2016.5.18

 電気・電子メーカのシャープ。液晶表示電卓、パソコンテレビ、電子システ
ム手帳、液晶ビューカム、ザウルスなど数々の先端技術を搭載し、世界に先駆
けて新分野の商品を創出してきたメーカ。近年では、テレビはアクオス、電子
レンジはヘルシオなど、技術がブランドになっている。

 これらの商品に共通するのは、過去にとらわれない、他社の追随を直ぐには
許さない。そして常識を打ち破る先進の気迫・愛情にあふれていたことだと思
う。シャープ魂ともいえる経営理念の冒頭にある「いたずらに規模のみを追わ
ず、誠意と独自の技術をもって、広く世界の文化と福祉の向上に貢献する」を
支えてきたのが、今回紹介する書籍の主人公「佐々木正」という一人の技術者
である。重電メーカに勤める私にとっては、未知の分野であり、電子立国を目
指す我が国の中で世界を切り開いた筋金入りのエンジニアだ。

 佐々木さんの原点を物語ることには、台湾で過ごしていた高校3年の夏、台
北帝国大学でのエピソードがある。植物の研究をしている教授から研究テーマ
が与えられた。それは、「接ぎ木」だった。熱帯の木と北方の木を接ぐ方法だ。
日本からリンゴ苗木を1000本ほど取り寄せ、台湾南部の中心地から調達したマ
ンゴーの苗に接ぎ木してみた。が、すぐに枯れてしまう。原因は、樹液が流れ
る管の太さの違いだった。熱帯で早く成長するマンゴーの管は太く、寒さに耐
えてゆっくりと成長するリンゴの管は細いため、根から吸い上げた水や養分が
枝葉に行きわたらない。佐々木さんは、細い管のリンゴの枝を斜めに切り、表
面積を増やした。得意の数学で、2つの管がピタリと合うように計算した。す
ると熱帯のマンゴーと、北方のリンゴが見事に繋がり、リンゴのような形のマ
ンゴー「リンゴマンゴー」の実が結んだのだ。この経験が、異質なものでも工
夫をすれば接ぐことができる。違う物を接げば、そこから新たな価値が生まれ
る。これが、のちの佐々木さんの技術者としての心情となる「共創」へとつな
がっていくことは、あまりにも有名な言葉だ。

 舞台となった台湾では、高校時代に野球にものめり込んだ。相手チームの投
手を洞察し、緻密なデータ分析でベスト4に名乗り上げた立役者だ。日本人選
手と台湾選手が団結して野球の快挙を成し遂げる物語は、2014年に公開された
「KANO 1931海の向こうの甲子園」でも映画化されている。佐々木さんは、
台北一中4年の時、NHK主催の英語弁論大会で優勝するなど、その時代時代に与
えられた場所で、日々の経験を可視化し、力を着実に身に着けていく。その破
天荒な生き方に圧倒されていく。

 その後、佐々木さんは、父親の勧めもあり京都大学・工学部に進む。専攻し
たのは、当時主流であった「強電」ではなく「弱電」。強電を学べば、発電や
送電など電力産業に直結し、多くは経営が安定していた電力会社を目指したそ
うだ。一方の弱電は、電子の動きを研究する。通信や電線に使われる技術だが、
当時は、インターネットやITはおろか、いわゆるエレクトロニスク産業すら
まともに確立されていなかった。最大手の松下電器産業(現、パナソニック)
でも、主力がラジオ、電球、配線器具で、従業員は3000名程の規模。電力会社
に比べれば、ベンチャーに毛が生えた程度かもしれない。「皆が電流をやるな
ら、自分は電子をやる」と、弱電を選んだ。電池のプラスとマイナスを繋ぐと
電流はプラスからマイナスに向かって流れるが、電子は反対に動く。天邪鬼な
ところがある佐々木さんの性には、合っていたのかもしれない。電子は、目に
見えない。強電が扱う、発電機や送電線といったハードは見えるが、見えない
電子は、頭の中で論理で考えるしかない。つまりソフトウェアの世界である。

 当時の佐々木さんには、これがたまらなく面白かったようだ。当時の京大に
は、弱電の教授が少なく、大学3年の秋に、ドイツへ留学した。ザクセン州ド
レスデン工学大学。真空管で発生させる電波で、地下鉱脈や魚群の探知に使わ
れる技術開発の大御所バルクハウゼン教授のもとで一か月間。その懐に飛び込
み、スポンジが水を吸い込むように、新たしい知識を吸収した。留学先から帰
国した頃から卒論に着手し、「電子でものを見る」ことの可能性を探り始めた。
それは、電子が光と同じように屈折するのであれば、レンズで光を集めて小さ
なものを拡大する光学顕微鏡のように、電子を集めてもっと細かなものを見る
ことができる。」のちの電子顕微鏡へとつながる理論であった。

 卒業後の就職先は、京大の助教授が既定路線になっていたが、当時は、大学
で教職に就く前に外部で働く習わしがあり、東京・五反田にある逓信省電気試
験所で働き始めるのだが、大戦中に米軍の爆撃機の動きを把握するために、同
盟国のドイツから最新のレーダー技術を学ぶほか、殺人電波の開発に携わるな
ど、緊迫する時代の厳しさを知ることができる。終戦後間もなくGHQから指
令を受けて、アメリカから学んだ真空管技術のクオリティー・コントロール技
術は、日本の電話やラジオの音質など通信技術の向上により、戦後の混乱から
成長に向けて広く国土に情報が行きわたる身近なインフラ整備に大きく貢献し
た。

 その後、真空管からトランジスタの時代へイノベーションが生まれたのだが、
佐々木さんが、どのように渦中の電子技術の戦いに挑み、どのように電卓をは
じめとした技術革新について指揮していったのだろうか。いやそれ以前に、大
正4年生まれで太平洋戦争中には軍需産業のエンジニアだった佐々木は、どの
ような経緯でシャープに入社したのだろうか。そして、電卓戦争後の電子産業
はどこへ向かおうとしていたのだろうか。本書は佐々木さんの技術者人生を辿
りながら、戦後日本の産業史を読み解くための絶好の読みものだ。

 技術者は、自分の世界を突き詰める性分がある。だから天才的な技術者には、
必ず経営や財務面での番頭役が存在している。ホンダやソニーにもいたように。
しかし、佐々木さんは、技術と経営・財務の才能を兼ね備えていたようだ。時
代の移り変わりを読み取り、最先端の技術を貧欲に学び、吸収し、同時にその
知見を企業の枠を越えて分かち合った。シャープが電卓戦争をどのように戦っ
たのか。カシオ計算機との情報戦がどれほど程熾烈で、液晶を採用するに至っ
た経過など、包み隠さず松下電器の役員・幹部に話すエピソードには、創業者
の度量を思い知る気づきが満載である。

 まさに、技術者がキャリアを積み上げ経営者として知見を重ねていく貴重な
歩みが滲み出ている。技術を人類のために発展させる「共創」という信念。だ
から佐々木さんは、欧米中アジアに幅広い人脈、ネットワークを持ち、ステ
ィーブン・ジョブスからアドバイスを求められるほど尊敬され、ソフトバンク
の成功の恩人として、今でも感謝を受けている。「分からなければ、教えを請
う。請われれば、教える。人類は、そうやって発展してきたんだ」という佐々
木さんの言葉は、私にとっても宝物だ。

 本書の書き上げ部分に、独占に一利なしとある。ここには、佐々木さんが近
年のシャープに与えたアドバイス「ロボットをやりなさい」のエピソードでわ
かりやすく示唆している。最近店舗やCMでも見かけるロボホン。車椅子に乗
った佐々木さんが、手に取ったロボホンは、会話をし、歩行もする。英語であ
いさつすれば、返事も英語だ。2インチのカラー液晶が搭載され、通信機能も
ついており、届いたメールも読んでくれるようだ。映像を壁に映し出すプロジ
ェクター機能もある。

 ロボホンの中には、LSIや電子翻訳ソフト、液晶も組み込まれており全て
は、佐々木さんが先駆けた技術。80年に及ぶ佐々木さんの技術者人生が、小さ
な可能性にぎゅっと詰まっている。製品を説明した女性技術者の「商品化でき
るかはわからない。会社がこんな状態ですから。」と、いった一言には胸が熱
くなる。佐々木さんは、車椅子から立ち上がり、次のオリンピックまで生きる
理由ができてしまった、と締めくくるあたりから技術者としての魂と精神は燃
え尽きることを知らない。職業人生といった長いキャリアデザインに、新しい
ヒントがもらえる一冊だ。

 著者の大西康之さんは、日本経済新聞社で食品、鉄鋼、コンピュータ、自動
車、商社などの業界を担当した多能な記者で、現在、独立されている。佐々木
さんと多くの人物の関わりも本書の読みどころの一つだ。本書はさわやかな読
後感を楽しめる評伝の傑作である。

                       (編集委員 内田 勝久)

※「私が読んだキャリアの一冊」は、執筆者による図書の紹介です。
 日本キャリアデザイン学会として当該図書を推薦するものではありません。

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4 キャリアイベント情報
  -キャリアデザインに関係するイベントの開催予定などをご紹介します-

◆日本労働組合総連合会(連合)労働教育および主権者教育に関するシンポジ
 ウム「若者が安心して学び働ける社会の実現に向けて~」
 日 時 平成29年4月18日(火)13:30-17:30
 場 所 日本教育会館8階第2会議室(東京都千代田区)
https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/event/20170418/

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【学会活動ニュース】

◆2017年3月4日(土)

 第9回中京支部研究会
 於 名古屋大学教育学部2階第3講義室
 テーマ 「障がい者の学びの場」
 ゲスト 有村秀一 トヨタループス(株)取締役社長

◆2017年3月17日(金)

 2017年「キャリアデザインライブ!」第1回
 於 法政大学市ヶ谷キャンパス 58年館2階 キャリア情報ルーム
 テーマ 「奇跡の企業組合、生業の里-還暦を超えたお母さん達の挑戦-」
 ゲスト 中嶋哲夫 MBO実践支援センター代表
https://www.facebook.com/careerdesigngakkai/posts/1264411103673070

【編集後記】

 今回の「キャリア辞典」で取り上げられた働き方改革実現会議では、「同一
労働同一賃金」「長時間労働」の二大テーマに加えて、「高齢者の就労促進」
にも取り組むとされました。「働き方改革実行計画」によれば「65歳以降の継
続雇用延長や65歳までの定年延長を行う企業への支援を充実し、将来的に継続
雇用年齢等の引上げを進めていくための環境整備を行っていく。2020年度まで
を集中取組期間と位置づけ、助成措置を強化するとともに、新たに策定した継
続雇用延長や定年延長の手法を紹介するマニュアルや好事例集を通じて、企業
への働きかけ、相談・援助を行っていく」とのこと。「65歳以降の継続雇用延
長や65歳までの定年延長」というのは、企業の人事担当者には取り組みの必要
性は理解できても非常に重い課題だというのが実情ではないでしょうか。ここ
に書かれている「マニュアルや好事例集」は独立行政法人高齢・障害・求職者
雇用支援機構(長い名前だ!)のウェブサイトで無料で提供されていますので
(http://www.jeed.or.jp/elderly/data/manual.html)、先取りして調べてお
くのもいいかもしれません。(O)

【日本キャリアデザイン学会とは】

・キャリアを設計・再設計し続ける人々の育成を考える非営利組織です。
・キャリアに関わる実務家や市民と研究者との出会い・相互啓発の場です。
・多様な学問の交流からキャリアデザイン学の構築を目指す求心の場です。
・キャリアデザインとその支援の理論と実践の連携の場です。
・誤謬、偏見を排除し、健全な標準を確立する誠実な知的営為の場です。 
・キャリアデザインに関わる資格、知識、技法、専門の標準化の努力の場です。
・人々のキャリアの現実に関わり、変えようとする運動の場です。

 学会の詳細、活動状況はホームページに随時掲載しております。
 ◆日本キャリアデザイン学会ホームページ◆
   http://www.career-design.org/

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  日本キャリアデザイン学会(CDI-Japan)発行
  オフィシャル・メールマガジン【キャリアデザインマガジン】
 
このメールマガジンは『まぐまぐ!』 http://www.mag2.com/ を利用して発
行しています。
 配信中止はこちら http://www.mag2.com/m/0000140735.htm
無断転用はお断りいたします。
 このメールマガジンの文責はすべて執筆者にあり、日本キャリアデザイン学
会として正確性などを保証するものではありません。

【日本キャリアデザイン学会広報委員会】

 青木猛正 埼玉県立滑川総合高等学校長
 石川 了 労務行政研究所
 内田勝久 富士電機株式会社社長室広報IR部
 荻野勝彦 トヨタ自動車株式会社渉外部
 平野恵子 文化放送キャリアパートナーズ就職情報研究所
 堀内泰利 慶応義塾大学SFC研究所
 松岡 猛 日本電気株式会社経営企画本部
 山野晴雄 慶應義塾大学講師

   日本キャリアデザイン学会事務局連絡先
    e-mail info@career-design.org
   〒181-0012 東京都三鷹市上連雀1-12-17
   三鷹ビジネスパーク2号館 ぶんしん出版内

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