CDIJ【第14回 研究大会】

「一億総活躍社会」と言われる現在の日本社会においては、多様な働き方と多様な人材の活用が求められている。

そもそも人は、人種や性別、年齢、障害の有無などの違いばかりではなく、宗教や価値観、社会的背景、生き方、考え方、性格、態度、指向、嗜好などに関しても多様である。

多様な人材という観点では、家庭・生活環境、文化的な背景など個人としてのバックグランドも多様である。人こそが最大の財産であると考え、個々人の人権を尊重したうえで、個々人の持つ多様な能力を最大限に活かすことが、個人のライフデザイン及び組織マネジメントとしての大きな課題であると言えるのはないだろうか。

加えて「働き方」に関しても、個人はもちろんのこと、組織でも重要な課題となっている。すなわち、在宅勤務、短時間勤務、フレックスタイム、育児休業・介護休業の取得などの働き方、正社員、契約社員、派遣社員、アルバイト・パート社員、再雇用社員などの雇用形態、在宅、地域限定社員、転勤前提の正社員などの働く場所、等の多様性である。

人がそれぞれ自分の持つ興味・関心・能力・適性・価値観や社会的ニーズに合った働き方を選択することができるよう、多様な働き方の選択肢を用意することが求められている。また、ライスフタイルは現実の人生のさまざまな状況によって変化する。

一人ひとり違う個人のキャリアをどのようにデザインしていくか。また、どのような人をどのようにマネジメントしていくということが、重要な視点となっている。

今大会では、「多様性」をキーワードとして、個人のキャリア構築や組織によるキャリア支援、さらに働き方の多様性などについて議論を深める場とする。