2022年 第5回キャリアデザインライブ!

開催日
2022年 5月20日(金)19:00~20:30
テーマ
産業構造転換に直面した石炭の街を、珈琲と生の音楽で支え続けてきた、大牟田の母、上野由幾恵さんと、その人生の志を受継ぐ冨山博史さんに伺う
――人と地域をつなぐ!一隅に灯し続ける希望、その現場に立ち会おう!
【 詳細 】

 1964(昭和39)年、上野由幾恵さんは、福岡県、大牟田の街に「コーヒーサロン はら」をオープンしました。当時、大牟田では、「三井三池労働争議」が1960年に終結、63年に戦後最大の炭塵爆発事故(*1)が発生した直後、という時期になります。
 その後1982年、お店は不運にも町内で起きた火災に巻き込まれ全焼、3,500枚のレコードも焼けてしまいます。しかし、コーヒーと音楽を愛する常連客の熱意を得て、アーケード街の一角で再開を果たしました。お店の前には松屋デパートがありましたが、今では広い空き地が広がっています…… 大牟田にいくつもあったアーケード街は、その殆どが、いわゆるシャッター街となっているのです。1959年に21万人いた大牟田市の人口も、現在11万人とほぼ半減しました。
 一方、上野さんは、常連客の一人であった演奏家と意気投合、街の人たちに生の演奏で元気になって欲しいと希い、「市民とともにあゆむ」オーケストラとして(*2)、九州各県を巡るツアーを行っていた日本フィルハーモニー交響楽団のコンサートを、1987年より、自らが中心となって大牟田にも呼ぶことになりました。上野さんがお店を切り盛りしながら運営を続けてきた、街に春を呼ぶような演奏会も、今年で35回目を迎えました。
 そんな、人が人を支えていくような関係性の中核にあった「コーヒーサロン はら」は、惜しまれながら2019年5月末で、56年の営業を終えました。あの、美味しいコーヒーとサンドイッチもいただけなくなりました…… ただ、上野さんにとって気がかりだったのは、大牟田日本フィルの会の事務局としての運営をどうしていくか、でした。
 そこに、大牟田の街を愛する地元の若者たちが、継承を申し出てくれました。その代表格が、冨山博史さんです。冨山さんたちは、大牟田日本フィルの会の企画・運営を、見事に引き継いだだけではありません。昨年(2021年)3月には、西鉄大牟田駅前に展示されていた路面電車を活用し、人と地域をつなぐ拠点として、新しいお店「hara harmony coffee」をオープン。そのカフェでは、「コーヒーサロン はら」のコーヒーの味わいも復活、新たに、地元の素材を取り入れたフルーツサンドも発売し、好評を博しています。

 今回のライブ!では、そんな、上野さんと冨山さんに、大牟田からオンラインでご参加いただき、お話を伺います。ライブ参加者の皆さんには、上野さんからは、永年にわたり抱き続けてきた胸中の温気を、その声から感じていただきたい。そして、その熱き思いを継承していくなかで、一緒に大牟田の街を盛り上げて行ってくれる仲間を探していきたいと、新たな試みを始めている冨山さんの志、それらが継承されていく現場を、今後も一隅を照らし続けていく温かい灯を目撃いただきたい。そんな思いで、今回のライブを企画しました。

 またとない機会になります、多数の皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

 (*1)不幸にも、死者458人、一酸化炭素中毒患者839人もの犠牲者を出してしまった。
 (*2)当時、日本フィルも、母体組織による財団解散という事態を受け、支援者と楽員の熱意による自主運営を続けて
おり、九州公演は、応援する民放関係者と地域の人たちの熱意と協力も得て運営されていた。

日 時

2022年 5月20日(金)19:00~20:30(オンライン入場開始:18:45~)

会 場

Zoomによるオンライン配信
※申し込みいただいた方にzoom IDをご連絡いたします。

ゲスト

上野由幾恵さん
略歴:大牟田日本フィルの会 事務局長、次世代を担う子供たちのことを心から想う、“大牟田の母”、音楽や芸術のすばらしさを語り合える、コーヒーサロンはら店主。
冨山博史さん
略歴:福岡県大牟田市出身。大学卒業後大手玩具メーカーに勤務。その後大牟田市に戻り、現在、株式会社カンカングループ 取締役副社長、株式会社CREA 代表取締役、大牟田ビンテージのまち株式会社 代表取締役を兼務。大牟田ビンテージのまち株式会社では、『hara harmony coffee』の店頭に立ちながら、空き家やシャッター通りの再生事業に取り組んでいる。

聞き手

坂口慶樹(当学会研究会企画委員会委員)

定員

100名

参加費

会員/無料、非会員/2,000円(事前申込制)

お申込み