2022年 第3回キャリアデザインライブ!ご報告

テーマ
「デジタル時代の人材戦略 リスキリング」
開催日
2022年3月15日(火)
【 詳細 】

社会のデジタライゼーションや企業のDX(デジタル・トランスフォーメーション)によって新しく生まれる仕事に必要な職業能力の再開発として、昨今「リスキリング(Reskilling、Re-skilling)」が注目されています。デジタル技術によってビジネスの在り方や企業活動が大きく変容していくなか、「リスキリング」は、DX戦略に直接関与する一部のデジタル人材だけではなく、ビジネスや企業活動に関わる全ての人達にとっての課題となるでしょう。
そこで第3回キャリアデザインライブでは、「リスキリング」について多くの実践的な提言(※)を出されているリクルートワークス研究所から石原直子氏をお招きし、「リスキリング」が必要とされる背景や、「リスキリング」の現状や課題について、「リスキリング」を推進する企業の先進事例もまじえながら解説いただき、その上で、皆さんと一緒に「リスキリング」の今後について考えてみたいと思います。
企業人事の方や、働く人達のキャリアを支援する方だけでなく、働いている方、今後働こうと思っておられる方も含めて、デジタルとリスキリングにご関心のある多くの方々にとって、「リスキリング」の本質を理解し、今後について考える有益な機会になると思いますので、是非ご参加ください。当日オンライン上でお待ちしております。

※リクルートワークス研究所の「リスキリング」に関する主な提言(Works Report)
『中小企業のリスキリング DXを人材面で支える政策』(2021年12月発行)
『リスキリングする組織——デジタル社会を生き抜く企業と個人をつくる』(2021年3月発行)
『リスキリング 〜デジタル時代の人材戦略〜』(2020年9月発行)
https://www.works-i.com/research/works-report/

日 時

2022年3月15日(火)19:00~20:30(オンライン入場開始:18:45~)

会 場

Zoomによるオンライン配信

登壇者

リクルートワークス研究所 人事研究センター長/主幹研究員 石原直子(いしはら・なおこ)氏
銀行、コンサルティング会社を経て2001年よりリクルートワークス研究所に参画。以来、人材マネジメント領域の研究に従事。2015年から2020年まで機関誌Worksの編集長を務めた。2017年4月から現職。タレントマネジメント、リーダーシップ開発、女性リーダー育成、働き方改革等を専門とする。主な著作に『女性が活躍する会社』(大久保幸夫との共著、日経ビジネス文庫)がある。

聞き手

松浦民恵(まつうら・たみえ)/法政大学キャリアデザイン学部、当学会研究会企画委員会委員

定員

100名

参加費

会員/無料、非会員/2000円(事前申込制)

開催報告

「デジタル時代の人材戦略 リスキリング」というテーマで、第3回キャリアデザインライブ!が3月15日(火)に実施されました。今回は100人近い方々にご参加いただき、皆さんの関心の高さがうかがえるライブでした。
 まず最初に、リクルートワークス研究所の石原直子氏から「DXとは何か」「デジタル人材に求められること」「リスキリングに必要な視点」といった内容で、現場サイドに寄り添った提言や事例が紹介されました。石原氏の小気味よく、話しかけるようなトーンのレクチャーに魅せられ、時間はアッという間に過ぎていきます。質疑応答では、フランクなぶっちゃけ(?)トークも展開され、笑いをとりつつも、率直なコメントからは今後を憂慮する真摯な想いが溢れていました。
 印象的だったのは「①顧客を知る、②デジタルを理解する、この順番が大切!」というメッセージ。日々新しい技術が生まれ、変化していく社会で仕事をしていると、最先端の技術をいち早く利用することに目がいきがちです。しかし、同じ技術レベルのデジタル活用であっても顧客体験には差が出る。そこには顧客視点の有無が関係している。そんな事例をふまえた提言には「なるほど」と思わせる説得力がありました。
 デジタル時代に必要な要素などの紹介に留まらず、ビジネスに必要な思考やアプローチといった本質的な話題が多く、時代を超えて活用できる人材戦略のヒントを得ることができたのではないでしょうか。