「キャリア研究・政策・国際交流委員会」(委員長:梅崎修法政大学教授)では、キャリアに関連する政策について議論をする場として「キャリアのアゴラ」を作り、政策に関わる方から話題提供をしていただき、それをもとに自由にディスカッションをして、政策に反映させていただくという、双方向の交流の場を設けています。
第1回の雇用政策、第2回の地域政策に続き、第3回は教育政策として文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課人材政策推進室長の髙見暁子氏をゲストスピーカーとしてお迎えする予定です。高見様には、AIやDXが進展し、人々の働き方や社会の在り様にダイナミックな変化が起きている中、教育においてはどのように人材育成をしようとしているのか。初等中等教育におけるキャリア教育の考え方や事例について、教育委員会への出向経験も交えつつ紹介し、高等教育における博士課程学生へのキャリア支援の実態などとともに、併せて障害者が生涯を通じて学び続けられる社会の実現に向けた取組についても紹介していただくよていです。
会員の皆様からの質問にお答えいただくことにとどまらず、相互のディスカッションを通じて、キャリア政策の今後について考えていきたいと思います。是非ご参加ください。
髙見暁子(たかみ・あきこ)氏
文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課人材政策推進室長
亀野淳(かめの・じゅん)
北海道大学高等教育推進機構教授 当学会キャリア研究・政策・国際交流委員会委員
2025年2月25日(火)19:00~20:30(オンライン入場開始:18:45~)
Zoomによるオンライン配信
※申込みいただいた方に、2/20 メールにてZoom IDを送付いたしました。
※開催直前にZOOMIDを変更していますので参加者の方は、2/20のメールではなく最新のメールをご確認の上、新しいIDでアクセスをし直していただきますようお願いいたします。
会員限定 100名(先着順)
申込締切 2025年2月19日(木)23:59
※ただし、お申込みいただいた順番で定員になりましたら締め切らせていただきます。
会員/無料(事前申込制)、非会員は参加できません
今回は、文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課人材政策推進室長髙見暁子さんをお招きし、「教育を通じた人材育成、キャリア支援」というテーマで、高見さんご自身が推進された3つの政策をお話しいただきました。
まずは「初等中等教育におけるキャリア教育」です。文部科学省が2011年に「キャリア教育」の定義を見直したことは、キャリアを学ぶ皆さまもご存知と思います。
当時日本の失業率が高く、無業者や早期離職者の増加により職業的な自立に課題があった社会背景から、これからの人生を豊かに生きるという観点で政策を企画立案された背景などを詳しくお話しいただきました。
続いて「博士課程学生の多様なキャリアパス整備」です。博士課程進学率の低さや、学費負担、課程修了後の就職先マッチングなどの課題があるなか、産官学の連携を図り、専門性を活かして活躍する人材を増やすための取組を熱く語っていただきました。
最後のトピックは「障害者の生涯学習の推進」です。障害のある子どもが学校を卒業した後、学びや交流の場がなくなってしまうという現場の声をきっかけに、2017年より調査研究や検討会を重ね、誰もが障害の有無にかかわらず共に学び、生きる共生社会の実現にむけた多くの取組と今後の展望をお話しいただきました。
そんな髙見さんは、現役の社会人大学院生とのこと。
ご自身の研究テーマと実務を関連付け、いずれもパワフルにこなされていらっしゃいます。現場の声を敏感に捉え、社会貢献に尽力される前向きなご姿勢は、私たちキャリアデザインに携わる私たちに勇気をいただく貴重な機会でした。政策というフィールドにおいて、髙見さんならではの貴重な経験と実感がぎゅっと詰まったご講演となり、大変盛り上がりました。ありがとうございました!