皆さんは社会人になってからも学び続けていますか?
2020 年、世界経済フォーラムは、2030 年までによりよい教育、スキル、仕事を 10 億人に提供するとした「リスキリング革命」を発表しました。同年に経済産業省が公表した「人材版伊藤レポート」でも、人的資本経営を実現する人材戦略に求められる要素として「リスキル・学び直し」が挙げられています。2022 年には、政府がリスキリングに対して 5 年間で 1 兆円という規模の投資を表明するなど、「大人の学び直し」への機運が高まっています。
そこで、今回のキャリアデザインライブ!では、リスキリングをする本人とその支援者という 2 つの観点から「大人の学び直し」について検討したいと思います。
まず、大人の学び直しを研究している東京都立産業技術大学院大学の三好きよみ教授に「社会人大学院生は、なぜ学び直したのか?また学びの中で何を得たのか?」を伺います。次に、長年キャリア支援に携わってきた埼玉学園大学の原恵子教授より、リカレント教育プログラムを通した個々のキャリア支援についてご紹介いただきます。
聞き手は筑波大学の尾野裕美が務めます。登壇者も聞き手も、働きながら社会人大学院に通い、修士号と博士号を取得したという共通の経験をもつ、大人の学び直しの当事者です。
ブレイクアウトルームにて参加者同士が意見交換できる時間も設ける予定です。ご自身の学び直しに興味がある方も、社員のリスキリングに関心がある方も、ぜひご参加いただけますと幸いです。

2026年3月2日(月)19:00~20:30
(オンライン入場開始 18:50~)
オンライン(Zoom)による配信
※お申込みが完了している方には、メールでのZOOMIDを送付完了しております。
届いていない場合は、お手数ですがこちらよりお問合せください。
100 名(先着順)
【三好きよみ】(みよし きよみ)
東京都立産業技術大学院大学 産業技術研究科 教授
<略 歴>
IT 関連企業にてシステム開発等に従事しながら、東京都立産業技術大学院大学にて、情報システム学修士、創造技術修士取得。2012 年に、ユーザー系システム子会社に転職し、人材開発・採用等に従事しながら、筑波大学大学院にて、修士(カウンセリング)、博士(システムズ・マネジメント) 取得。2019 年、福岡女子大学准教授兼IR・情報化推進センター副センター長、2020 年から現職。主な資格は公認心理師、キャリアコンサルタント、PMP、情報処理技術者プロジェクトマネージャなど。
【原恵子】(はら けいこ)
埼玉学園大学 人間学部心理学科 教授
<略 歴>
ベネッセコーポレーション・同グループ人材派遣会社にて従事後、行政・企業・大学でのキャリア支援やキャリアコンサルタント養成・支援、筑波大学働く人への心理支援開発研究センター研究員・准教授等を経験し、2024 年から現職。専門領域はキャリア心理学、産業・組織心理学。筑波大学博士(カウンセリング科学)、公認心理師、1 級キャリアコンサルティング技能士。福岡県出身、海と猫と散歩が好き。
【尾野裕美】(おの ひろみ)
筑波大学准教授/当学会研究会企画委員会委員
学会員:無料
非学会員:1,000円
キャリアデザイン・ライブ「大人の学び直しとキャリア支援」は、2026年3月2日(月)に開催され、80名以上の方にご参加いただきました。冒頭、聞き手の筑波大学・尾野裕美氏より、研究者の視点と支援者の視点からの話題提供、続いて参加者同士の意見交換と全体共有を行う充実したプログラム構成が紹介されました。
まず、東京都立産業技術大学院大学・三好きよみ教授から「社会人大学院生はなぜ学び直したのか、また学びの中で何を得たのか」について、3つの研究とご自身の経験に基づく報告がありました。学び直しの契機として、仕事環境の変化、知人の学び直しの存在、街中のポスターなどが挙げられ、ご自身の経験とも重なっており興味深い内容でした。さらに、在学中は期待していた学びに加えて刺激し合える仲間との出会いなど想定外の収穫があり、学んだことを現職で試すことで成長実感につながること、修了後は次の学びへ連鎖していくことが示されました。
続いて、長年キャリア支援に携わってきた埼玉学園大学・原恵子教授より、大学における就労支援付きリカレント教育プログラムを通じたキャリア支援の特徴に関する研究紹介がありました。支援者同士の振り返りが重要であり段階的な支援を意識すること,支援者自身がリカレント教育の経験を持っていること,学びを継続することで受講者の自信の回復にもつながること,などが紹介されました。「リカレント教育×キャリア支援」について,学びの目的が重要であり,学びとその人自身のキャリア展望の掛け算をどう支援できるか,学び仲間・ネットワークをどう作るか,という指摘も印象的でした。
参加者同士の意見交換では、3〜4名のブレイクアウトで両教授の発表に対する感想や質問を深め、全体の場でのシェアタイムにつなげました。

研究会企画委員会