プロアイスホッケーアジアリーグに参戦し活躍している『横浜GRITS』は、日本のアイスホッケー界の変革とともに、選手たちを「スポーツでも一流、仕事でも一流」を実現するための「デュアルキャリアプログラム」を実践しています。プロスポーツの中でも突出して激しい練習と試合があるアイスホッケーという競技の中で、それぞれの選手がアイスホッケーの技術を磨くとともに、様々な企業などで仕事に就いてプロスポーツ選手と仕事の二刀流を実践しています。
選手生命が限られるプロスポーツ選手にとって、引退後のセカンドキャリアへの不安を軽減し、より競技に集中できる環境を作ることは大きな課題ですが、横浜GRITSではこの課題に真正面から取り組んでいます。選手たちは、練習や試合のない時間帯に、企業で働きながら様々な経験を積んでいます。また、このような取り組みに賛同してくれる企業と一緒に、それぞれの選手に合わせたキャリアプログラムを提供しています。
本イベントでは、横浜GRITSのGMである御子柴氏にチームの理念からデュアルキャリアプログラムの内容、今後の横浜GRITSの展開などを、そして実際にデュアルキャリアを体現している横浜GRITSプロアイスホッケー選手たちにも現場の生の声もお伺いしながら、皆さんとキャリアデザインについて考えていきたいと思っています。
プロスポーツの世界とキャリアデザインの融合、アスリートの未来像を考える貴重な機会です。
皆様のご参加をお待ちしています。
新しい挑戦をしている『横浜GRITS』は、新横浜スケートセンターをホームリンクとして活動しています。ご興味がある方は、氷上の格闘技とも言われるアジア最高峰のアイスホッケーの試合を観戦に行かれてはいかがでしょうか。ものすごい迫力で虜になると思います。
横浜GRITS https://grits-sport.com/
2025年1月15日(水)19:00~20:30
オンライン(Zoomを使用します)
※事前申込が必要です。先着順になります。
※お申込みいただいた方に、ZOOMIDをお送りしております。届いていない方は事務局までご連絡ください。
150名
会員/無料
非会員/無料
※非会員の方も お年玉特別企画 として無料でご参加いただけます。
※いずれも事前の申し込みが必要です。学会員の方は、会員サイトにログインの上お申込みください。
御子柴高視(みこしば たかし)
横浜GRITS 共同代表GM
EIGHT ROADS VENTURES JAPAN ベンチャーパートナー
1995年さくら銀行(現SMBC)にてキャリアスタート。 その後、コーンフェリーにてエグゼクティブサーチのキャリアをスタートし、サーチ会社立ち上げ、留学等を経て、2013年にコーンフェリーに復職し、エグゼクティブサーチを中心に、幅広い人材コンサルティングに従事。 2019年、GRITSスポーツイノベーターズを設立すると同時に、エイトローズベンチャーズにてデュアルキャリアを開始。 横浜GRITSの共同代表GMとして、チームマネジメント全般を担当しつつ、エイトローズにて主に出資先ベンチャー企業の採用・組織作りを支援。 慶応義塾大学経済学部、ダートマス大学(Tuck)MBA卒。
運上雄基(うんじょう ゆうき)
横浜GRITS #12 FW
日本管財ホールディングス株式会社
2021年、株式会社ニトリに新卒で入社。店舗運営部担当職として茨城県の水戸店に配属。2022年4月より日本管財株式会社(現:日本管財ホールディングス)に中途入社。人事部新卒採用チームに所属し、インターンシップ、学内セミナーの主催、大学訪問、内定者フォロー、新入社員研修の運用など、採用業務全般に携わる。慶應義塾大学 総合政策学部 卒。
濱島尚人(はましま なおと)
横浜GRITS #51
株式会社セールスフォース・ジャパン
アメリカ Cornell University 大学院卒業後、日鉄ソリューションズ(NSSOL)でキャリアを開始。以後、大手外資系物流企業のIT企画/Pre-Salesを経て、現職のSalesforceに入社。SalesforceではSales Engineer(IT Pre-Sales)を経て、横浜GRITSへの参画とともに、カスタマーサクセス統括本部のデジタルマーケティング部門に異動。現在はウェブサイトやメルマガなど、デジタルチャンネルを利用した、既存顧客向けの施策を企画、推進。
兼職
・株式会社ABeatus. : Chief Operating Officer
・OUI Inc. : Business Development Manager
権平 優斗(ごんだいら ゆうと)
横浜GRITS FW
ソフトバンク株式会社
中央大学 総合政策学部卒2023 年3 月に中央大学を卒業し、4 月よりソフトバンク株式会社に入社。同年に横浜グリッツに入団し、デュアルキャリアを開始し、現在に至る。
務台 慎太郎(むたい しんたろう)
横浜GRITS DF
エバラ食品工業株式会社
早稲田大学 スポーツ科学部卒2023 年3 月に早稲田大学を卒業、4 月からスポンサー企業であるエバラ食品工業株式会社に入社。同年に横浜GRITS 入団し、デュアルキャリアを開始。
髙橋 実(たかはし みのる)
株式会社ティーブリッジェズカンパニー 代表取締役
パラレルワーク人事「マイクロ人事部長」として複数の会社で人事責任者/人事アドバイザリーを務める。
慶應義塾大学法学部卒業後、ジェーシービーに入社し、ネットビジネス黎明期の新規事業企画・推進に従事。その後NTT、トヨタの新規クレジットカード事業立ち上げを経験し、40歳で人事に転身。大手企業、100年企業、IT企業と様々な組織の人事責任者を経たのち、2018年より現職。事業承継や企業の変革フェーズでの組織開発を得意とする。セミナー登壇、取材実績多数。その他にも法政大学講師(キャリアデザイン)。銀座のキャリアバー「助家(たすけや)」顧問なども務めている。
藤田香織(株式会社ライフワークス)
第2回キャリアデザインライブは、プロアイスホッケーチーム「横浜GRITS」GMの御子柴高視(みこしばたかし)さんとデュアルキャリアを実践しているプロアイスホッケー選手、濱島尚人(はましまなおと)選手、運上雄基(うんじょうゆうき)選手、権平優斗(ごんだいらゆうと)選手、務台 慎太郎(むたいしんたろう)選手の4選手をお迎えして、「~デュアルキャリアに挑むプロアイスホッケーチーム~『横浜 GRITS』の挑戦に迫る!」をテーマに、本学会研究会企画委員会委員の髙橋実氏の進行のもと1月15日にオンラインで開催されました。
1部ではGMの御子柴氏から、投影資料を元に「横浜 GRITS(チーム)及びリーグの紹介」「横浜GRITSの存在意義と目指す姿」「デュアルキャリアの実態」「デュアルキャリアアンケートの紹介」「横浜GRITSの5年間の軌跡」をご紹介いただきました。冒頭、チームやリーグの紹介と共に試合の動画紹介もあり、アイスホッケーに詳しくない私でも「カッコいいなあ、プロ選手でありながら、デュアルキャリアを実践しているって相当ハードだと思うけど、実際どうなんだろう?早く選手の話を聞いてみたい」と気持ちが高まりました。また、新しい働き方を実現するプログラムと独自の育成モデルで「スポーツでも一流、仕事でも一流」の人材を育成し排出する仕組みが素晴らしいと感じました。チームに所属するデュアルプロ選手を3つのカテゴリーに分けて最適な環境と支援を提供しています。
2021年6月に選手及び運営スタッフが回答した「デュアルキャリアアンケート」によると、回答者全員が「プロ選手キャリアがデュアル先で活かされている実感がある」と回答し、また8割が「デュアルキャリアによるメリット、成長を実感」しており、伸びたスキルとしては、タイムマネジメント(70%)視野・人脈の広がり(28%)精神力・やり抜く力(24%)コミュニケーション能力(24%)集中力(15%)などが挙げられていました。
第2部では4名の選手にデュアルキャリアを歩むことになった経緯や現在の思い、今後への意気込みなどを語って頂きました。その内容の一部をご紹介します。
Q「横浜GRITSへ入った経緯など教えてください」
運上選手「大学卒業後社会⼈になったが、大学3年の時にコロナ禍となり、4年でもあまり試合がないままで不完全燃焼な状態だった。やはりアイスホッケーやりたい、と横浜へ戻り、GRITSのGM&監督へ相談した。そしてGRITSの練習生からスタートしました。⾼校の先輩、幼なじみが活躍していることもあり、自分もGRITSでやりたい、という気持ちになった。 現在、アイスホッケーが出来ているから幸せ(充実している)」
権平選手「出身が釧路なので身近にプロチームがあったが、⾼3の時に廃部になり、自分の夢を失いかけた。ただ中央大学2年目に横浜GRITSの取り組みを知り、通常に就職して会社員に専念するのも大事だが、自分としては片方で見られない景色がもう片方で見ることができるのでは(視野が拡がる)と思いデュアルキャリアを選択した」
務台選手「早稲田大学へ進学した際に選んだ理由が、アイスホッケーと勉学の両立だった。卒業後はアイスホッケーに専念する選択肢もあると思ったが、大学3年の時に横浜GRITSのことを知り、理想とするチームだから入団したいと思った。正直、土日に遠征があると、月曜日に朝早くから会社へ行くのはきつい(でも2年目になって少し慣れてきた)」
Q「デュアルキャリアをやってみてどうですか?」
濱島選手「想像していた2~3倍は辛い。でも小学生の頃から文武両道を目指していたのでこの形もありだと思う」
権平選手「大学卒業後にいきなりデュアルキャリアのスタートだったので、仕事もアイスホッケーも、どちらも100%でやらないといけなかった。仕事の時はアイスホッケーのことを考えられず、アイスホッケーをやっている時は仕事のことは考えない、自然と切り替わっていた」
Q「これから先のキャリアのイメージは?」
務台選手「プロ選手としては目指せるところまで上を目指す。仕事でもやりがいや充実感があるので、これからも今の仕事を継続したい」
今回は、横浜GRITSの取り組みや選手の皆さんの生の声を聞くことができ、プロスポーツの世界とキャリアデザインの融合かつアスリートの未来像を考える貴重なキャリアデザインライブでした。
研究会企画委員会