学会20周年記念!2023年度第8回キャリアデザインライブ!

テーマ
「キャリア支援に必要な視点、ナラティブ・アプローチとソーシャル・ジャスティス(社会的公平)」
開催日
2024年7月1日(月)
【 詳細 】

*今回ゲストスピーカーの廣川進氏から直々にライブに向けて、このテーマへの問題意識を紹介いただきつつ、詳細のご説明を下記のようにいただきました。奮ってご参加ください!

「人的資本経営」が注目され始めてずいぶん経ちますが、いったん「企業」や「組織」を離れて、広く「社会」や「カウンセリング」の視点や立場から「キャリア」について、見直してみたいと考えています。
社会の2極化は進み、「キャリア」どころか「生存」の問題を抱える人もいる中で、下村英雄氏は、Social Justiceのキャリア支援の実践として、カウンセリング、エンパワメント、アドボカシーの3点を掲げ、1対1のカウンセリングはもちろん、そこから得た気づきを職場や学校、組織や社会へ働きかけていく支援者の役割が一層、求められる、と書いています。『社会正義のキャリア支援』(2020年)私の専門である心理学ことに臨床心理学の考え方には、抱えている問題を個人の内的問題(病理)に帰因させて把握する傾向があります。しかし社会や歴史の構造やプロセスから個人の問題を理解する視点も必要だと思います。たとえば「氷河期採用支援」、たとえば「シニア社員の福祉的雇用化」など。
あなたが抱えている問題は、「あなた(だけが)が問題なのだ(問題の内在化)」ととらえずに、「問題が問題なのだ(問題の外在化)」と捉えなおす視点に立つと、新たな解決へのアプローチが見えてくることがあります。「責任転嫁」といったレベルではなく、本人が主体的行為者(agent)として立ち上がるために必要な視点だと思います。
激変する環境にすぐには適応できない人、思うに任せぬキャリアを歩んでいる人、こうした人たちの語りを丁寧に聴くことも今後の「キャリア支援」に求められてくるのではないでしょうか。

2023~2024年期 第8回キャリアデザインライブ!
開催日時

2024 年7 月1 日(月)19:00~20:30
(オンライン入場開始:18:45〜)

開催方法

オンラインにて実施:Zoom による配信
※申し込みいただいた方にzoom ID をご連絡いたします。

定員

オンライン 100名(先着)

参加費

会員/無料、非会員/無料 いずれも事前の申し込みが必要です。
今回は日本キャリアデザイン学会20 周年記念企画の一環として、当学
会をよくご理解いただくためのオープン企画として開催します。非会員の方についても、会員の方からのご紹介があれば無料で参加できます。

お申込み

▶ こちらのフォームから お申込みください。
申込期限:6月28日(金)12:00 まで

登壇者

【廣川 進 (ひろかわ すすむ)】
法政大学キャリアデザイン学部 教授
公認心理師 臨床心理士 シニア産業カウンセラー 2級キャリアコンサルティング技能士
<略歴>
慶応大学卒業後、ベネッセコーポレーションに勤務。育児雑誌ひよこクラブ創刊などに携わる。勤務の傍ら、大正大学大学院修士課程(臨床心理学専攻)、同博士課程を修了し文学博士。その間、人事部においてヘルスケア部門などの業務も経験した。18年勤続のち2001年退社。大正大学臨床心理学科教授をへて2018年4月から現職。海上保安庁等の官公庁や民間企業も非常勤カウンセラーとして勤務している。
<所属学会>
日本キャリア・カウンセリング学会(旧・日本産業カウンセリング学会)初代会長、日本産業ストレス学会(編集委員)
<主な著書>
「失業のキャリアカウンセリング 再就職支援の現場から」2006年,金剛出版,「統合的心理臨床への招待」2007年,ミネルヴァ書房,「心理カウンセラーが教える「がんばり過ぎて疲れてしまう」がラクになる本」2021 年 ディスカヴァー・トゥエンティワン,「キャリア・カウンセリングエッセンシャルズ400」(編集委員)2022年,金剛出版、「これで解決!シゴトとココロの問題」(2023年,労働新聞社)

進行

【鬼澤 裕子(おにざわ ゆうこ)】
株式会社ベネッセホールディングス、当学会研究会企画委員会委員

企画・運営

研究会企画委員会

日本キャリアデザイン学会は、今年20 周年を迎えます。20 周年記念企画の1つとして、ご好評をいただいているキャリアデザインライブを 2023 年12 月から2024 年9月まで10 カ月連続開催させていただく予定です。また、学会を多くの方に幅広く理解いただくために、キャリアデザインライブの大半を学会員以外の皆様にも公開いたします。この機会に是非、日本キャリアデザイン学会にご参加ください。