コロナ禍で一気に日常化したテレワーク。ここ最近では、これを見直して出社回帰に走る組織も少なくないようです。それらの組織ではテレワークのネガティブな一面ばかりが語られますが、果たして本当にそうでしょうか。
3年前にオンラインでのオフィスワーク代行業として創業した株式会社ワカルクは、創業以来全社員が完全テレワークで働き、また従業員の90%が子育て期間中の女性からなるチームです。32名の社員の居住地は16 都府県に渡り、働き方も様々です。「働く」・「働けない」の1か0の選択ではなく、ライフイベントの波を上手に乗り越えながら、0.1 でも0.2 でも働き続けられる環境を作りたいと考え、ワカルクを立ち上げた石川沙絵子さんに登壇いただき、石川さんのキャリア観、実現させたい世界、テレワーク組織運営の様々な工夫を伺います。
当日、お話を伺えるのではないかと思う、ワカルクの取り組みのごくごく一部についてご紹介します。
2023 年12 月11 日(月)19:00~20:30
オンライン(ZOOM を使用します)。参加予定者に前日までにURLをご連絡します。
80 名
会員/無料、非会員/無料 いずれも事前の申し込みが必要です…
今回は学会をよく理解いただくためのオープン企画として開催します。
非会員の方についても、会員の方からのご紹介があれば無料で参加できます。
株式会社ワカルク 代表取締役CEO 石川沙絵子
2003 年明治大学法学部卒業後、プライム上場の人材総合サービス会社、株式会社クイックに入社。求人広告の法人営業、及び営業企画業務に従事。その後、採用コンサルティングのベンチャー企業ジャンプ株式会社に転職し、人材面から幅広く経営支援を行う。2020 年9 月オンラインのオフィスワーク代行業、株式会社ワカルクを設立。アーリーステージのスタートアップから上場企業まで、全国のクライアントを対象に経理・労務などの守りの業務だけでなく、営業やマーケティングなどの攻めの業務、プロジェクトマネジメントまで、幅広くクライアントの事業推進をサポート。創業時から100%リモートワークで組織運営をしており、週35 時間勤務や1 日30 分の業務切り出しなど、女性がライフイベントと両立しながら働き続けられる環境づくりにも取り組む。従業員数32 名(2023 年10 月時点)。中1、小4、小1 の1 男2 女の母。
12月11日(月)に、本年度第1回キャリアデザインライブ!を飾ってくださったのは、株式会社ワカルク代表取締役 CEO 石川沙絵子さんです。
今回は、「創業から全員完全フルテレワーク・子育て中女性の社員比率 90%、株式会社ワカルクの挑戦」と題し、起業に至るまでの道のりや社内の取組など、幅広くお話しいただきました。
オンラインのオフィスワークアシスタントサービスを行う株式会社ワカルク。
4年目を迎えたその社名には、「ワークを明るく」という想いが込められているそうです。
実は、石川さんの家業は創業70年を超える老舗飲食店。
その店舗の2階に住まわれていた幼少期、祖母と母が、一人ひとりのお客様のニーズにあわせて接客する姿が日常生活の中にあったといいます。
働くことは人生そのものであり、「働くこと=生きること」という方程式が石川さんのなかで形成されていく一方、自らも含め、いざ女性が出産・育児を経て社会に出ると、働くことと暮らしが上手く融合していかない現実に疑問を抱きます。
そのような社会に一石を投じるべく、誰もが自分らしく働き続けられる環境をつくりたい!という想いで起業に至った経緯を熱く語ってくださいました。
また、お仕事に関する具体的な取組の内容や工夫についてもお話を聞かせていただきました。
全社員がリモートワークのワカルクにおいては、テキストコミュニケーションが基本となりますが、時に対面でコミュニケーションをとる機会や、メンバー同士がいつでも交流できるバーチャルオフィスやチャットを活用する場を設けることで、オンラインであっても孤独を感じず、メンバー同士の信頼関係がしっかりと構築されている様子を伺うことができました。
特に、毎週定例となっている全員参加のオンラインミーティングを通じて、石川さんが一人ひとりの状況をしっかりとキャッチし、気になることは個別に丁寧な対話を重ねているお姿も印象的でした。
同席された広報担当の渡辺さんに、ワカルクの働きやすさの理由をお尋ねしたところ、「自分の心の声を大切にしている」とのこと。
職場で仕事に直接関係ないと思われる悩みや人生の転機など、時に、他者に伝えることを躊躇してしまいがちなことも、一人ひとりの内なる声を引き出し、自分らしく生きることを応援するために努力を惜しまない石川さんの姿勢が、いきいきと働くことのできる職場環境を創り出す秘訣であることがわかりました。
石川さんの、人の成長を信じ、挑戦することに背中を押すことが大事であるというメッセージに、参加者一同勇気づけられ、活気あふれたセッションとなりました。
これからもワカルクの成長に目が離せません!次回のキャリアデザインライブ!もご期待ください。
○株式会社ワカルク
研究会企画委員会