今回のキャリアデザインライブ!は「ワーケーションウィーク in 秩父」とのタイアップ企画となりました。2月5日(土)・6日(日)の2日にわたり、玄田有史会長と梅崎修副会長がセミナーに登壇、秩父のみなさまとともに充実した議論の場となりました。
1日めは、経済学者であると同時に銭湯の専門家でもあるという梅崎副会長が、なんと銭湯の番台から講演、事前に会場となった銭湯「たから湯」の紹介ビデオを準備するという力の入りぶりで、「積極的ぼんやり」の場であり、多様な人々を包摂する交流の場でもある銭湯の魅力を存分に語られました。さらには詩人・田村隆一や哲学者・吉本隆明などの言説を引きながら、「選択した後に馴染むこと」の重要性を論じ、そこから銭湯のようにどっぷりひたったライフキャリア=銭湯型キャリアを提案するというアクロバティックな議論を提示。それを受けた質疑応答も「人生との和解とは何か?」「一人銭湯と一人酒場」などの多様なテーマが縦横無尽に行き交うという目くるめく展開となりました。番台に座った梅崎副会長のうれしそうな姿も印象的でした。
ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。
「ワーケーションウィーク in 秩父」タイアップ企画の2日目は、会場を「働Co-factory みなのLABO」に移し、玄田有史会長が『秩父地域の魅力とワーケーション』をテーマに、会場にいる参加者と共にオンライン配信を行いました。
開始早々、いきなり会場の参加者にマイクを向けた玄田会長。秩父とそこでワーケーションする魅力について話を引き出しつつ、語らいを進めていきます。ライブ直前に撮影したという「働Co-factory みなのLABO」の紹介ビデオからは、充実した設備やおしゃれな空間といったコワーキングスペースとしての魅力だけでなく、「楽しんでほしい」というスタッフの気持ちが溢れるように伝わってきます。ぶっつけ本番で生配信に対応した努力にも脱帽です。
頼れるコンシェルジュ「結び人(むすびと)」や「地域おこし協力隊」の存在を知り、ワーケーションを楽しむには、場所と設備だけではなく「人」の大事さを感じました。ワークライフバランスという2つの相対した考え方ではなく、互いがブレンドされた心地良い生活を送るには、2つをつなげる「人」の存在が必要不可欠なのかも知れません。